ゆかり見聞録

多趣味な低スペック人がゆかりの紋章を探し求めて描き続ける冒険記録

Reバースの間違いやすいルール#01~ホロライブ互換&二重奏互換編~

ホロライブ環境のReバースでよく見られたカード、「ゲーム大好きうさぎ」と「浜辺で遊ぼう」の効果の組み合わせについて、勘違いしている方もいらっしゃるようなので解説をしていきます。

 

まずこれらのカードそれぞれについて。

1枚目、「ゲーム大好きうさぎ」。

効果は以下の通り。

 

【永】:あなたの【スパーク】は追加でもう一度発動する。
【永】:各ターン1回目のアタック中、あなたのエントリーを+1/±0。

 

「ホロライブ互換」や「マッドサイエンティスト互換」等の呼び方もされる(私がしてるだけかもしらん)このカード、やはり目を引くのは1つ目の「【スパーク】は追加で発動する」の部分ですね。

簡単に補足説明をしておくと、これがReバース置き場にセットされているとすべてのスパークが追加で発動するため、「1点回復する」Reバースのスパークも追加で発動します。

2枚、3枚セットされていればスパークは2回、3回追加で発動し、キャンセルについても発動の度に1枚キャンセルを要求できます(キャンセル1枚では1回分、2枚では2回分しか止められない)。

 

 

続けて2枚目、「浜辺で遊ぼう」。

効果は以下の通り。

 

【スパーク】:あなたは自分の控え室からキャラの【スパーク】を1つまで選ぶ。このReバースをセットすることで、このカードの【スパーク】として発動させる。
【起】【ターン1】:[エントリーから1枚控え室に置く] このターン中、次にあなたのエントリーに置かれるキャラを+1/±0。

 

どちらも一風変わった効果になっています。簡単に効果の解説をすると、【スパーク】では控え室のキャラのスパークのコピー(のようなこと)ができ、起動能力ではエントリーを入れ替えることができます。

 

 

さて、問題はここからです。

A.「ゲーム大好きうさぎ」が1枚セットされた状態で、B.「浜辺で遊ぼう」がスパークするとどうなるでしょうか?

 

結論から言うと「浜辺で遊ぼう」で選択した控え室の【スパーク】1つが2回発動する、という結果になります。

 

これについては公式Q&Aの Q44 、 Q113 、 Q119 に書いてあるのですが、文章だけでは実際の挙動はイメージしづらく、実際Twitterで検索してみるとちょっと解釈が間違ってるな、なんて感じの方もいらっしゃいますね。

 

ただそこは「わかりやすいゲームシステム!」がウリのReバース。TCG初心者の方がいることも想定して作られたゲームですし、ゆっくり丁寧に解説してみましょう。

 

まず、

 

ゲーム大好きうさぎ」の「【スパーク】は追加で発動する」の効果を①、

 

浜辺で遊ぼう」の控え室から選んだキャラの【スパーク】を「このカードの【スパーク】として発動させる」効果を②、

 

②で控え室から選んだキャラの【スパーク】を③

 

とします。

 

 

エントリーインした「浜辺で遊ぼう」は②の効果を発動し、「ゲーム大好きうさぎ」の①の効果で追加でもう一度発動します。この追加で発動した②を仮に②´とします。

②と②´はどちらも待機状態(ブシロードTCGにおいて効果の解決を待っている状態のこと)となり、ターンプレイヤーが好きな順番で解決することができます。

今回はどちらも同じ効果なので②の方から解決してみることにします。

 

②の効果が発動して③の効果を発動させます。

この時、「浜辺で遊ぼう」の②の効果には「このReバースをセットすることで、」という条件がついているため、③の効果が発動する時、「浜辺で遊ぼう」はエントリーからReバース置き場に移動しています。

 

さらに、「浜辺で遊ぼう」の②の効果は「このカードの【スパーク】として発動」させる効果であるため、この時、③というスパーク効果が発動したことになります。

よって、「ゲーム大好きうさぎ」の①の効果によって③は追加でもう一度発動します。ここでは仮に③´とします。

これによって、現在②の解決を終え、②´と③、③´が待機状態になりました。

ターンプレイヤーは好きな順番で解決することができます。

 

③、③´を選んだ場合、そのままそのスパークを解決できます。

 

しかし、②´の効果は、「あなたは自分の控え室からキャラの【スパーク】を1つまで選ぶ。」までは通常通り解決できますが、それ以下の文章には「このReバースをセットすることで、」という条件がついているにも関わらず、既に「浜辺で遊ぼう」自体がReバース置き場にセットされているため選んだスパークを発動することができません(セットとはReバース置き場にカードを置く事なので、既にセットされているカードをセットすることはできません)。

 

まあ実際にプレイしている時にこんなことをいちいち全部解説していたら「10~15分くらいで空いた時間で遊べちゃう!」カードゲームが30分とかかかっちゃうのである程度簡略化して処理することをオススメします。

まとめます。

 

1.「ゲーム大好きうさぎ」(ホロライブ互換)は本領発揮を満たす全ての【スパーク】を追加で発動するので「浜辺で遊ぼう」の【スパーク】、そしてそれによって発動した控え室のキャラの【スパーク】をそれぞれ追加で1度ずつ発動させる。

2.ただし、追加で発動した「浜辺で遊ぼう」の【スパーク】はセットすることができないため、効果がない。

 

実際にプレイする際には、1回目の「浜辺で遊ぼう」で控え室の【スパーク】を選択、選択されたカードの【スパーク】を2回発動、で大体は大丈夫です(2回目の「浜辺で遊ぼう」にはほぼ意味がないので)。

ただし、効果が無い2回目の「浜辺で遊ぼう」に対してもルール上キャンセルを使う事ができますし、何より対戦相手への説明も必要なので、大会等に参加する場合には忘れずに説明するようにしましょう

 

ちなみに、「バイト中 ぺこら」などの「メンバーに移動する」【スパーク】効果についても同様で、「ゲーム大好きうさぎ」の効果で追加で発動したり、「浜辺で遊ぼう」で効果をコピーしたりしてもエントリーからメンバーに移動できるキャラがいないので、あまり意味がありません(Q.111、Q112参照)。

 

1枚の小さなカードにルールが詰まってる訳なのでカードの効果がわかりづらいのは致し方ないところではありますが、Reバースの効果の裁定が周知されづらいのは新型コロナウイルスの影響も大きいと思います。

 

大会や、日常的なユーザー同士の交流がもっと活発にできる状況であれば参加したユーザー同士で情報が共有されてゆくからです。

 

今回、私がここに書いた内容は公式Q&Aと、公式へのメール問い合わせの返答を元にしています。自分にできる限り正しい情報を分かりやすく書いたつもりですが、間違っている点や疑問点などありましたらご連絡下さい。

 

最後にこんな記事を書いておいて言うべき事ではないですが、ルールについて気になった点は最終的には公式に問い合わせることをオススメします。

他のカードゲームでもよく起こることですが、正しい情報でも、人づてに聞くと表現によってちょっとしたニュアンスの違いが発生して結果ルールを間違えてしまう事があります

公式のQ&Aや回答ですら間違って読んでしまう事、あるいは変更されることもあるので何度も確認して他人と擦り合わせるのが一番だと思います。

それができるのが対面でプレイできる大会やショップの場だと思うのですが......。

 

と、いうわけで!

シリーズ『Reバースの間違えやすいルール#01「ホロライブ互換」&「二重奏互換」編』でした!

 

「ここのルールがわかりづらい~」とか「ここのルールが覚えづらい~」などありましたらコメント下さい!!

 

Reバース、GO!!