あなたは「VRアイドルえのぐ」を知っていますか?
「VRアイドル」を知っていますか??
私は「VRアイドル」に夢を見ているし、「えのぐ」が大好きです。
彼女達は「世界初のVRアイドル」であり、「VRアイドル、バーチャルアイドルを誰でも知っている当たり前の存在にすること」、そして「その上で世界一のVRアイドルになること」に人生を賭けて挑戦しているVRアイドルグループです(本人達の対バンライブでの挨拶まんまコピーしただけ)。
さて、それではVRアイドルとは何か。
そしてVRアイドルと聞いてみなさんが思い浮かべるものとは......えのぐのことを知らなくても類似例を思い浮かべることのできる方は多いのではないでしょうか。ならば「世界初」とは?
ここでは、えのぐのファンとなって1年が経つ私から、アイドルとかVTuberとか、VRアイドルとか声優とか色々のオタクをしてる私から見た現時点での答えを探していきたいと思います。
⭐初めに~新参者故の注意書き~
(読み飛ばして貰っても大丈夫です)
そう、始めに言っておくと私はえのぐのファンとなってまだ1年の新参者です。
えのぐのことをこの記事から知ろうとしてくれた方には頼りない情報源だろうと思うし、えのぐのファンの方の中には(にわかのクセに何を偉そうに......)と思っちゃう方ももしかしたらいらっしゃるかもしれません。
私は生まれて25年ずっとオタクをやってきたからそういう心理は理解できますし、人間なら仕方のないことです。それを悪いことだとは全く思いません。
しかし、よく考えてみてください。「何もわかってないにわかが」、そう昔のことを何も知らない何もわかってないにわかがそれでも魅力を感じているのです。それって凄くないですか?どこにどう魅力を感じたか知りたくはありませんか??
これは別にVRアイドルの世界の話ではなく、私が色々な界隈におけるにわかだからこそ、拒絶するのではなくまずは1度受け入れて欲しい、耳を貸して欲しいという願いです。
(せっかくの機会なのでオタクの「にわか問題」についても触れさせてもらいましたがVRアイドル界隈、そういう問題が厳しい界隈ではないと思っています。そんな問題が厳しい界隈、いくらでもあるしいっぱい知ってます)
⭐「VRアイドル」と言えば
私の好きなアニメ、『みならいディーバ』には「バーチャルディーバ」という存在が出てきます。
この作品では声優の村川梨衣さんと山本希望さんがモーションキャプチャーのセンサーを身に付け、声だけでなくアニメの「動き」までを担当しています。
現代で言うVTuberみたいですね。
放送が2014年で、世界初のVTuberキズナアイの活動が2016~なのである意味VTuberの原型、走りであると言えるかもしれません。
では何故『みならいディーバ』はVTuberではないのか。
それは、「VTuber」の定義を生み出したのがキズナアイだからです。
インスタントラーメン生みの親とされている安藤百福がチキンラーメンを開発する前にも、少し茹でただけで食べられる麺、ほぼお湯だけで作れるラーメンは記録上存在したといいます。しかし、その技術を確立し、定義づけ、後の世に広まる手助けをした安藤百福こそがインスタントラーメン生みの親と呼ばれています。
安藤百福が「インスタントラーメンの製法について特許を公開した」ように、キズナアイが「VTuber」を独占しなかったことで後の世に多くのVTuberが生まれることになるのです。
反対に『みならいディーバ』は「生アニメ」の定義を持っており、後の生アニメ『生放送アニメ 直感×アルゴリズム♪』のイベントには今回の主題である「えのぐ」も出演しています。
さて、「VRアイドル」と聞いて他にも思い浮かべるもの、想像するもの沢山あると思います。
「誰でもアイドルになれる空間」へ行く『プリパラ』(この記事を書いている2023/3/26、実際にバーチャルライブをやっていました)、恐らく世界で最も有名なバーチャル・シンガーとしてその名を轟かす『初音ミク』、アイドルとしてライブでも活躍を見せる『にじさんじ』『ホロライブ』をはじめとする『VTuber』、「バーチャル」の定義を広義に捉えれば『THE IDOLM@STER』『ラブライブ!』シリーズのようなアイドルコンテンツもバーチャルアイドルとして数えられることがあります。
また、「VR」という点に注目するならば『ソードアート・オンライン』のようなVRゲームを主題とする作品とも相互に影響を与え合うこともあるかもしれません。
「VRアイドル」「バーチャルアイドル」とは多くの作品、多くのアーティストによって影響を与えられ、その領域が示唆されつつも、定義をされることのなかった領域だと思います。
⭐「VRアイドル」という禅問答
前の項である程度書いてしまいましたが、「VRアイドル」とはこれまでしっかり定義されてこなかったものです。それを今『えのぐ』は定義しようとしているのです。
「VRアイドルとは何か?」そう訊かれたなら私は「それはえのぐだ」と答えます。今はまだ「えのぐ」がその答えなのです。
今、えのぐは1つの壁に直面しています。
それは「VRアイドルの魅力とは何か?」。
2022年、えのぐは「年間50公演」を目標に単独ライブだけでなく多くのライブアイドルとの対バンなどにも参加してきました。
その半分も参加することは叶いませんでしたが、私の目から見てもどんどんその知名度は増しファンも増えてきました。しかしその一方で対バンなどの場では本人達も言うように興味を示さない方もいるというのも事実。
正直言えばアイドルの現場ではそういうことも仕方のないことだとは思いますが、彼女達の目標の世界を考えればまだまだタリナイのも事実。
↑「タリナイ!タリナイ!」のフレーズが印象的なえのぐの『フラストレーションガール』。彼女達の夢への貪欲さを感じられる。
そこで今えのぐは「VRアイドルの魅力とは何か?」をファンやVRアイドルの仲間、ライバル達と共に探求しています。
えのぐは今年でグループ結成5周年。
私はこれまでのえのぐの歩みをこのように想像します。
「VRアイドル」が定義される前、「VRアイドル」は「無」でした。もちろんそこに連なる断片は沢山あり、その功績は偉大なものです。しかし、定義されていない以上「透明」なものでした。
えのぐは「VRアイドル」を定義することで額縁を、キャンバスを作っていきます。
そして完成したのが2022年、去年だと思います。
2022年11月9日、2ndアルバム『なら、真っ白から始めよう。』が発売されました。
完成した「VRアイドル」の真っ白なキャンバスに、これから色を塗っていくのです。
えのぐが赤を、青を、緑を、紫を、黄色を、それだけじゃなくて白を、黒を、どんどんいろんな色に塗っていくでしょう。
もちろんえのぐだけじゃなくて『まりなす』が、『GEMS COMPANY』が、『Palette Project』が、多くのバーチャル空間を拠点とするアーティスト達が色を塗っていくでしょう。
えのぐと対バンをしたVRでないアイドルだって、一見関係の内容に見えるアーティストや文化だって、影響を与え少しずついろんな色に染めていくことだと思います。
そして我々ファンも。これを読んで下さってるまだファンじゃない方も。少しずつ色を塗ってきっと巨大な素晴らしい世界を作れるのではないでしょうか。
だからこそ教えて、伝えて欲しい。
あなたにとってVRアイドルとは、その魅力はなんですか?
2023/3/27配信の生放送では「バーチャルアイドルの魅力とは何か?」がテーマになるようです。
ファンの方も、ファンでない方も、是非その色を未来に!
さて、私は2022年にキャンバスが完成したと想像していますが、中には「それまでの3年間を知らないクセに!」と思う方もいらっしゃるかと思います。それはメチャクチャその通りです。
私のこの想像に対しては「4年かけて進歩がないって言いたいのか!」という疑問や怒りを持たれる方もいるかもしれません。
ですが、私はそうは思いません。
「無」から「有」を生み出すのはとても難しく、時間もエネルギーも根気も必要なことです。
それはビッグバンなんです。宇宙の誕生にはとてつもないエネルギーが必要なんです。この想像がどれほど合っているかはわかりませんが、私は「キャンバスを生み出す」という偉業からすれば4年でも速すぎるほどだと思います。
⭐私の見るVRアイドルの魅力
世の中には多くの2次元コンテンツが増え、2次元と3次元の交わるコンテンツも増えてきました。
最近ではどんどん工夫の進んでいる分野ではありますが、「3次元の中に2次元がいる」という状況は見ている人に違和感を与えることも多いです。
しかし、反対に「2次元の中に3次元がいる」という状況は違和感を超えて逆に調和をもたらすことがある、と感じています。
一昨年、『にじさんじ』所属のバーチャルライバー月ノ美兎さんによる1stワンマンライブ 「月ノ美兎は箱の中」へ行きました。
その中で披露された楽曲、『みとらじギャラクティカ』では彼女の「デビュー当時洗濯機の上にPCを置いて配信をしていた」逸話から舞台上に壊れた洗濯機の小道具が登場する演出がとられました。
正直ライブ中のこのような小道具を用いた芝居は3次元の世界、アイドルや声優のライブで行うと「クサい」というか、上手く世界観に入り込めずライブという非日常から日常に引き戻される感覚を覚えることがあります。
バーチャルの世界とは、誤解を恐れずに言えば「全てが作り物の世界」ではあります。しかし、目の前で起こっている以上その全てが「現実」でもあるのです。
初めて見たバーチャルのライブで、「YouTube配信」でも「ライブビューイング」でもなくしっかり「ライブ現地に来た」感覚を味わった衝撃の体験でした。
今では『あんスタ』の「スタライ」、顔出しをしていない『GReeeeN』のライブ(本人達のシルエットだけが舞台に写されることがある)の「現地感」がとても気になっています。
翌年訪れたのがえのぐの4周年ライブ、『POSSIBLE』。
ここでもその演出に驚かされました。
60秒でわかるえのぐのライブ
— 鈴木あんず Anzu Suzuki(えのぐ) (@anzu15_225) 2022年10月25日
「 POSSIBLE 編 」
2022.3.5#えのぐ活動宣伝部 pic.twitter.com/5tJ31NrayQ
舞台の上に作られた噴水、舞台上で輝く3次元のパフォーマー、全く別のレイヤーに存在する彼らが1つのライブになっていました。どちらかが引き立て役になるでもなく、全て1つのパフォーマンスとして見ることができたのです。
そしてそのバリエーションとして是非見ていただきたいのが昨年行われた大絶響祭2022のSUMMERとWINTER。
SUMMERでは和楽器や和太鼓、日本舞踊に「サムライアーティスト」、WINTERではビッグバンドにフリースタイルバスケットボーラー。交わるはずのない文化同士が交わり、えのぐの「ライブの空気を作る」能力もあって目が離せない、ライブという現実を形作っていました。
初めは「VTuber」として、激しいダンスでも乱れない3Dモデル──それこそ『みならいディーバ』の2014年はモデルが動かなくなっちゃうことが定番化してたのに──なんてことに感心していたのですが、いつしかハイクオリティのエンターテイメントショーにのめり込み、色眼鏡無しに歌とダンス、そのパフォーマンスに見惚れるようになったのです。
さて、話は戻ってえのぐは現在リアルのライブアイドル達との対バンも行っています。
多くのアイドルが集まり、ほぼ毎週のように行われ、準備撤退時間もほとんどない対バンライブにおいて、凝ったセットや他のアーティストを呼ぶ演出は行えません。
そんな中でえのぐはほぼ歌唱力やダンス力、パフォーマンス力だけで勝負することになります。
それを「無謀だ」「自らの強みを捨てている」と考える人もいるかもしれません。
もちろん、それらのパフォーマンスの力で立ち向かえている現状もとても凄いもんですが、彼女達の真意は「バーチャルアイドルの一般的なライブシーンへの進出」、その1歩目ということでもあります。
アイドルの魅力とは、そういう挑戦、その物語にもあります。
VRアイドルとして未来を切り開いていく彼女達の挑戦、その物語はとてもアツいものだと思っています。
VRアイドルの魅力、そのひとつは彼女達が挑戦を続けるVRアイドルであることそのものだと思います。
なによりそうした挑戦、自分達の枠を飛び越えた活動の中でこそ見えてくる本当の自分、VRアイドルの魅力もたくさんあるはずです。
そして「VRアイドルとは何か?」。
私はその答えは今は「えのぐ」だと思います。
「えのぐとは何か?」その答えは「VRアイドル」。
答えの出ない禅問答です。
しかし、今でこそ「意味の無いこと」「意味のわからないこと」の意味で使われる禅問答ですが元をただせば悟りを開くためのもの。
今答えが出ないからといって「問いかける」ことに意味がないわけではありませんよね?
真っ白なキャンバスにみんなで色を塗ったらきっとそれが答えになる。
アツいものが好きな方、ちょっとでも気になった方行ってみませんか??
私はライブにいろんな人と行ったりするのが好きで初めての方とかだったらチケ代とかも出すかもなので連番しませんか??是非お声がけ下さい!!
キャンバスに塗る色、未来の形、現場での楽しみ方、全部人それぞれだから一緒に楽しい形を探していきたいと思ってます。だから......